風俗店の待合室

風俗店の待合室って、なんであんなに心がソワソワするのだろう。行きつけの風俗店には、待合室には小さな本棚、テーブル、灰皿が置いてあるだけだ。店員が持ってきてくれた「出勤中女の子一覧」の写真の中から一人を指名し、女の子が迎えに来るまでの、10分程度。綺麗トイレに行き、すっきりした後、テーブル上に置かれた爪きりで、少し深めに爪をきる。パチパチ音をさせながら、頭の中ではもうあれこれと先のことを想像している。待ち時間もプレイ時間に含めていいくらいに、ワクワクドキドキする、あの感じ。2度も3度も洗面所に向かい、備え付けのうがい薬で口をゆすぎ、歯を磨く。
 一人で行くことが多いが、待合室に他のお客さんがいると、なんだか気まずい。なるべく視線が交錯しないように、お互いに気をつかっているようにみえる。イケナイことをしているのではないのだが、なんだか妙に気恥ずかしくなってしまう。
 そして、待ちに待った女の子の登場。個室へと移動する間、薄暗い廊下を、階段を、手をつないで歩く、あのドキドキ感。行為そのものも、当然楽しい。ただ、待合室で過ごす落ち着きの無い時間も、一つの楽しみだと最近思える。
 もうすぐ給料日だ。また、あの待合室へと、向かう自分がいる。